Web 2.0、またはWeb2は、Web1.0から進化し、ウェブサイトにユーザーが参加することができるようになった時代を指す語である。
読み方は、主にウェブツーと呼ばれることが多い。
概要
Web2は、2004年頃から2010年代中盤から始まり、今のインターネットの主役となる立ち位置に君臨している。Tim O’Reillyが初出とされるワードで、この後にWeb1.0という単語が造られた。
Web1.0との大きな違いは、ユーザーの立場が「発信」に移行したことである。
また、動的なウェブページが増え、PHPやJavaScriptなどの言語の発達へとつながった。APIという概念が誕生するきっかけとなった。
Web2が使用されるサービス
- 掲示板 (2ちゃんねるなど)
- SNS (Twitter, Instagram, …)
- 動画配信 (YouTube, ニコニコ動画, TikTok, …)
- Wikipedia
- 共有ブログ
- クラウドサービス (Google Drive, Dropbox, …)
- スマホアプリ
これらのサービスでは、ユーザーが「いいね」や「コメント」などを利用して「投稿」、すなわち書き込みの操作を行うことができる。
問題点
Web2の発展により、利便性が向上した反面、問題点も出てきている。
中央集権
ウェブサイトを管理する企業や、サービスを提供している一部の大企業に力が集中しすぎている。
問題は、中央の組織がコントロール権を握っていることにある。悪意のある操作によって、情報が捻じ曲げられたりプライバシーが勝手に抜き取られることがある。これをブラックボックス化ということもある。
こういった場合にそれを抑制する人が存在しないこともまた、問題なのである。
プライバシー問題
中央集権でも説明したとおり、ユーザーの情報が気づかないうちに抜き取られることが多々ある。最近は改善してきているが、収集されるデータが不明になっている部分も未だ多いため、注意が必要である。
検閲
プラットフォームでは中央の組織によってデータが監視されたり、操作が行われることがある。 しかも、この操作は中央の組織に託されているため、一度プラットフォーム上でBANされたら、もう「終了」である。意図しないものであっても、だ。
問題の解決に向けて
これらの問題を解決するための新しい思想が、Web3である。
Web3.0が実現した場所はごく少数であるが、この達成に向けて多数のオープンソースコミュニティや企業が動いていることもまた事実だ。