OGSP Disaster Network (おかゆグループ地震計プロジェクト災害ネットワーク) は、おかゆグループが現在開発中のOGSPのWeb3ネットワークの一つであり、地震波データを始めとした様々な災害関連情報の共有に使用される。
概要
OGSP Disaster Networkでは、大きく分けてサーバー層、センサー層、レシーバ層の3つのレイヤーがある。サーバーを介して相互に通信が可能であり、これらすべてのレイヤーがWeb3のノードとして機能する。
これらのレイヤーは、次のイラストのように結びついている。
センサーとサーバー間は速度を最優先としており、UDPで投げるだけである。このため、安全性は担保されない。あくまで「送信するためのデバイス」として捉えるのが正しい。
だがここには、トークンの認証などでセキュリティ上のリスクがあると言える。
サーバー層とレシーバ層では主に3を使用し、完全な暗号化を使用できる。
機能
OGSP Disaster Networkでは以下の機能が利用できる。
- 災害情報の収集
- データ分析と実測値の発表
- データのAPI提供
これによって、OGSPのセンサー群から取得できるデータをアプリケーション上に表示したり、そのデータを研究利用したりすることができる。
特徴
このネットワークにはいくつか大きな特徴がある。
分散型ネットワークの実装
Web3の考え方を反映して、このネットワークでは防災の司令トップを作っていない。
これには、2つの理由がある。
- 柔軟性の確保 ネットワーク上にトップを作らないことで、ネットワークを独自に実装したりサーバーを自由に改変したり、そういったものに柔軟に対応できるようになる。
- 自助・共助の促成 災害発生時には、「自助」「共助」「公助」の3つの助けがあるが、このうち「公助」は国によるもののため大規模災害時には行き届かない場合がある。こういった場合に、コミュニティ内のデータを活かして自助・共助を促成するためである。
これにより、以前より柔軟で地域に寄り添った防災環境の構築が可能になると考えている。
冗長性の確保
分散型にすることは、つまりサーバー(ノード)を複数用意することでもある。これによって、ネットワークの冗長性も同時に確保できる。
冗長性というのは、例えばどれかのサーバーがダウンした場合でも、ネットワーク全体が崩壊せず動作し続けられるということである。このネットワークでは、トップを決定せずに柔軟に役割を変えられるように設計されているため、すべてのノードがダウンしない限りは動作し続けられるはずだ。
冗長化はこのような災害ネットワークで非常に重要である。災害発生時には以下のリスクが伴う。
- サーバーの停止
- 停電
- 安全装置の作動
- 火災
- 物理的な遮断
- コンピューターの破損
- ネットワークの混雑
- 災害掲示板の設立
- ニュース、災害サイトへのアクセス集中
- 電話
冗長化することで、ネットワーク全体がCDNのような役割をし、リクエストを最適な場所に分散できる。分散することでわざわざ遠いサーバーにアクセスすることを減らし、滞納を最小限にする。